悪徳貴族として名高いヴェレット家の長男――オウガ・ヴェレットは転生者である。 ブラック企業に勤め、過労死した彼には一つの夢があった。 「可愛いハーレム作って、美味い物を食べる。領民の税金で楽して好き放題な生活を送ってみせる!」 素晴らしき異世界ライフを夢見た彼は実現へ向けて、努力を始めた。 ハーレムを築くためにいじめられてる平民の子を助けて恩を売ってやったり。 労働力を手に入れるために多くの孤児を雇って教育したり。 反乱を起きても鎮圧できるように魔法学院へ通って魔法を極める。 「クックック……! 順調、順調! 未来は明るいなぁ!」 ――オウガはまだ知らない。 楽な生活を送るためにしてきたことが評価され、世間から『聖者』様として呼ばれる未来を。